「マンガ」カテゴリーアーカイブ

漫画のお知らせ

 次の漫画はおおよそ30ページほどになります(表紙は別)

 夏の期間は暑いので、これまで外で(主に冷房車内)板タブ、液タブを試してみたのですが、どうもしっくりこずiPadを使ってどこでも上手く描けるような体制をとりました。

 板タブ、液タブを屋外で持ち出して描くのには何が難しかったのか?ipadにして何が良かったのか?もちろん「軽さ」や「コンパクト」であることや、「ケーブルレス」というのもありますが、特にipadにして良かったのは「タッチパネル&タッチキーボード」だと思います。

 板タブ、液タブだと、テーブルがないとキーボードが使いづらくなります。ipadだとタッチキーボードが使用できます。

 絵を描くのに「キーボード」とは意外かもしれませんが、キーボードはちょいちょい使用する場面があり、パソコンと板タブ、液タブだと物理キーに手を伸ばさなくてはならず、不安定な環境では操作しずらいのです。

 そして優秀なタッチパネルもipadを使用した方が感度が良い。使いやすい。

 それに夏は家でパソコンの電源をあまり入れたくない。暑いから。なので今回はネームまでは全てipadで行うつもりです。 

 

ネーム

 今は漫画のネームを描いている。「ネーム」というのは、何と言うか漫画の構成みたいなものである。動画に置き換えれば分かりやすいと思う。どこにどのキャラや背景を設置して、どういったアングルで見せるのか。という感じである。

 ネームの描き方は人それぞれで、僕みたいにフルデジタルで描く人もいれば、アナログで描く人もいる。一枚の用紙に1ページずつ描く人もいるし、一枚の用紙に複数ページ描く人もいる。僕の場合は1ページずつ描いているのだが、そのうち複数ページのパターンも試してみようと思う。

 ネームでどこまで描画するのかも人それぞれである。ざっくり描いてもいいのだけど、結局あとでしっかり描くのだから、どっち道一緒なのかもしれない。ただ思うにプロ作家さんの場合、ネームの段階でボツを喰らうこともあると聞いたことがある。なのでそれぞれの立場次第な部分もあると思う。

 僕の場合シナリオは多めに書いておいて、それを元にネーム描く。出来上がったページ数が少なかったらアレだからね。ちなみにipadでネームを描く時はNumbersでプロットを表示して、画面を切り替えて描いている(今日から)。紙の書類を持ち歩くのも面倒だし、Numbersの方がセルに色をつけれるし、ペンで書き込みもできるから。

 写真を見て気付いた人もいると思うが、この原稿用紙のサイズはB4判の600dpiである。普通の漫画と同じ原稿用紙サイズを使っている。最初の頃はA4サイズ(同人誌サイズ)で描いていたのだが、デジタルの特性なのだろうか?A4サイズで描くとドットが大きくて細かい描画ができないので、今はB4判にしている。なのでファイル容量自体も少し重めなのである。それがマシンパワーとRAM容量を必要とする一因なのかもしれない。

漫画のシナリオ

 次の漫画のシナリオが完成しました。

 今回はシナリオの作り方を少し変更しました。

 前回までは、プロットを作成し、それを元に「執筆」という作業をしていたのですが、今回は「執筆」作業を外しました。どうも漫画のシナリオで執筆はやらなくていいように感じた。「執筆」と言っても自分の場合、プロットを一つの文章に読みやすくまとめただけのものだったので、それよりは漫画のネームを執筆の代わりにした方がコマのつながりをもう少し意識できると思いました。

 上の写真はプロットをテキストでつなぎ合わせたものです(Photoshopでぼかした)。

 やり方としては、小説作成ソフトの「Nola」でプロットを開き、それをCSVファイルでダウンロードし、エクセルで開き不要な部分を削除、テキストファイルに変換して印刷しました。 

 執筆作業をしない分、文章の読みやすさは劣りますが、詳細さ上がります(5W1Hをつなぎ合わせたものなので)。

 そういう訳で今日から次の漫画のネームを描きはじめます。

 ヨロシク!!

漫画描き終えた

 ようやく漫画を描き終えました。予定よりも5日ほど早く描き終えました。やっぱiPad Airのおかげであろう。

 漫画を描いている間にM1 Macbook AirとiPad Airを賈っちまったよ!次は何を買うんだい?iPhoneかい?!なんて自問していたのですが、実際今日ビックカメラでiPhoneを見にいったのですが、それほど欲しい気持ちにならず、近くにあるポータブルゲーミングPCの方が興味をそそられた。あとWACOM ONE 2ndかな。

 今回はiPad AirとWACOM ONE 2ndで少々迷ったのだが、結局iPad Airにして良かったと思う。WACOM ONE 2ndも視差が少なく使いやすい液タブで、タッチパネルの反応も良いし、タイプC接続もできるのですが、現状では外出先でパソコンと液タブを繋いで作業する環境を構築できないのでiPad Airにした。液タブはどんなに小さくてもパソコンと繋げる以上場所をとってしまう。なかなかノマドでは難しい。家でWACOM ONE 2ndは小さくて使わないと思うし。

 とりあえず、iPad Airを買ったばかりではあるのだが、また次のストーリーを作るのでMacbook Airだけ持ち歩く。一週間くらい文字打ちモードとなる。その後、家の液タブで大まかなコマ割りと大まかなネームを作る。そこから板タブとiPad Airで細かいネームを作る予定。実際には、、、どうなんだろ?板タブだけでもいいし、iPad Airだけでもネームは作れそうなのだが、そこはやりながら考えていこうと思う。

 

M2 iPad Airと漫画

 今日は、買ったばかりのM2 iPad Airで漫画を描いてみた感想。

 アップルペンシル描き心地は、なかなか良かったです。ただアップルペンシルのダブルタップで消しゴムに切り替わるタイミングが早かったので、設定で遅くしました。

 同期はこまめにチェックした方が良さそうです。iPadだけで完結させる人であれば、それほど気にする必要はないかもしれませんが、僕の場合パソコンで大きい液タブでの作業も組み合わせるので、iPadで作ったデータがちゃんとアップロードされているか確認した方がいいです。

 インターフェースは少し窮屈かなと思いました。常にツールバーやレイヤーなどを表示するのであれば、iPadの縦横比には少々手こずるかもしれません。イラスト用途であればページを表示しなくてよい分、スペースに余裕があるかもしれません。

 RAM容量ですが、ネームからペン入れくらいまでなら容量に余裕があると思いますが、ページやトーンレイヤー、アセット貼り付けなどが増えてくると、メモリ容量の警告が出てくると思います。ヒストリーをクリアにするか、アプリケーションのメモリ使用量を変更するか、やり直し回数を減らせば多少はいいのかもしれません。ただこれは作業のラストあたりの工程で、実際めちゃくちゃ重いファイルでも、まぁなんとか対処はできると思います。ちなみにiPad Proの1TB以上を買えばRAM容量は増やせますが、価格が高く、何が何でもiPadでやりたい人向けだと思いました。

 まとめ

 漫画を描く場合は、液タブと併用した方が効率は上がると思います。M2 iPad Airは外出先などでパソコンと液タブを繋ぎずらい環境や、まとまった時間と場所がない環境で効果を発揮するアイテムだと思いました。外出先でも、まとまった時間と作業環境がある場合は小型の液タブとノートパソコンでも良いのかもしれません。

 

M2 iPad Air

 M2 iPad Airを購入しました。今回はガチ買いです。新品です。

 iPad Airとはいえ、結構お高かったです。なので、しばらくデバイスを買うのを控えようと思いました。

 このiPad Airは、ほとんど外出時の絵描き用のデバイスとなります。

 よく絵師といえばiPad Proだと思うのですが、自分は絵師とかは別として漫画が描ければいいだけですので、そこに絞りました。

 とはいえ、いったいどのデバイスを買えば確実に漫画を描けるのか分からなかったので色々調べました。YouTubeを観てもちょっと分かりづらかったので、結局こちらのブログや記事を参考にしました。

https://note.com/karakkazelibrary/n/na3af42cf3d3a
https://note.com/hoshimi09/n/n1e6f1cb26f4d
https://ascii.jp/elem/000/004/201/4201588/

 iPad Air 13インチにした理由ですが、一応中古のiPad Pro 12.9 インチ(第4世代)も観たりしてたのですが、色々こちらのほうがお得な気がしました。それにiPadはMacに比べてバッテリーの減りが早いので、新品の方がバッテリーの心配はしなくていい。

 画面のキレイさはiPad Pro 12.9 (第4世代)の方がキレイだと思うのですが、結局ペーパーライクフィルムを付けるので、大して変わらない。ProMotion(画面の可変リフレッシュレート機能)機能、つまり画面の切り替わる速度もいPad Proより劣りますが、線画(ペン画)なのでProでなくとも普通に速いです。

 気になっていたのは、チップ性能とRAM容量でした。チップ性能はM2 iPad Pro (第4世代)と同じなので問題ないです。もしかしたらM1の頃から既に問題なかったのかもしれません。RAM容量に関しては、これから色々検証していこうと思うのですが、iPadはシングルタスク専用マシンみたいなものなので、たぶん大丈夫だと思います。

 ケースとペーパーライクフィルム。家だけで使うのであれば、両方とも別にいらないのですが、外に持ち出すと落とす危険があるので一応購入しました。ケースはアップルペンシルを落とさないように、かつ充電できるケースにしました。ペーパーライクフィルムは、部分的にグリップに偏りができるのであまり好きではないのですが、普通の保護フィルムの表面が滑りすぎて描きずらくなるよりはペーパーライクフィルムの方が良いという判断です。

 実際に漫画を描いてみても、今のところ特に問題はなかったです。普段使っているペンではないので筆圧の調整が必要。ツールバーの配置もiPad用にカスタマイズ中。

 左手デバイスに関しては今のところ検討中です。左手デバイスがあれば確かにスムーズなのですが、どちらかと言うと隙間時間を埋める(5〜10分くらい)サブ機のような扱いですので、「すぐ出して、すぐ描く」ということが目的となります。なので、できるだけ「接続」は増やしたくない感じです。

 最近は外出先でも使える(作れる)ようなデバイスを選んで買っています。なので、やはり一体化されたマシンは便利です。ただそれゆえにお高い買い物でした。

 まぁ、家で使うデバイス(分散化されたデバイス)でも、合わせたら結構な額だと思うので、まぁ、しゃあない節です。

ゲームチェンジャー

 今日は、M1 MacbookAirをワコムの液タブにつないで動作の検証をしてみた。

今回行った検証は液タブの「ペンの遅延」についてである。

 僕は現在ゲーミングPCを何台か所有しているが、それはペンの遅延が原因で買い替えたからである。最初の頃は特に問題がなかったのだが、段々漫画のレイヤーやページ数が増えてくるとペンの遅延が起こるようになってきた。実際にはそれが原因かどうか分からないが(ドライバが原因という考えもある)、今はそこそこハイスペックのゲーミングPCに液タブをつないで使用している。

 なぜゲーミングPCかというと、ゲーミングPCはハイスペックの割に(ノートパソコンの)価格が下がりやすい。ウインドウズノートパソコンの場合、ある程度時が経てば価格が下がるのだが、ゲーミングPCの価格の下がり方は一気に10万円くらい下がることもあるのだから、お買い得である。

 で、以前ショップの店員さんに聞いた話なのだが、ゲーミングPCの価格はGPUで決まるのだそうだ。要するにゲームのグラフィックスエンジンである。なので高速のCPU(演算処理)が欲しければ、GPUの性能を下げれば高速のCPUの入っているマシンを安く手に入れられるということである。BTOなどで、CPUしか入っていないマシンとGPUも入っているマシンの価格差を調べれば分かる。

 漫画で使用するのは、ほとんどCPUである。とはいえ多少3D処理をする時もあるのでGPUも入れておく。ということでゲーミングPCを漫画用PCにしているのである。

 買い替えたときに、その前のPCを売ればいいかもしれないが、そもそも漫画以外は普通以上に使えるマシンを売る必要もないし、板タブであれば遅延は起こらない。

 コロナ禍からずっとそんなことをやってきて、それもある程度頂上が見えてきていたところなのだが、今日M1 MacbookAirを液タブにつないでみて、その考えが更新されそうだ。ファイルの読み込みは多少遅いのだが、ペンの遅延が全く起こらなかった。M1 MacbookAirは特にハイスペックというわけではないのだが、言うてしまえば「次元が違う」ものだと思った。もちろんパソコンというのは、それぞれの環境で役割も違ってくるので一概にはそう言えないのだが、漫画制作で考えると、MシリーズのMacの基本性能がウインドウズとは全く別の次元のものだと思った。

 「この方向性で良いんじゃねぇのか!!」って思った。MシリーズのMacは漫画制作マシンのゲームチェンジャーになりそうな気がした。おそらく次に漫画制作で購入するマシンはMacになるだろう(数年後の話だが)。

 MシリーズのMacは、まさにゲームチェンジャー。唯一の弱点は、Macではゲームができないことだ。

 

エキストラ

 今回の漫画は用途に合わせ、デバイスを複数台同じアプリを同期させながら制作している。実際やってみて、、、う〜ん、さほど時間短縮にならなかったような気もするが、創作のしやすさは多少あるようだ。

 キャラのペン入れも終わり、これからエキストラを描こうと思うのだが、これがなかなか出てこない、なぜならエキストラだからだ。テレビドラマに出てくるようなエキストラを絵で描くのは、結構大変。キャラが決まっていないからだと思う。

 とりあえず、いきなり液タブで描いてもさほど思いつかない(なぜならエキストラだからだ)ので、もう一度板タブでのネームに戻ってエキストラを描こうと思う。板タブを使えば全体像が見やすいし、ずれも少ないと思う。その中でエキストラがどのような行動をしているか描いていこうと思う。液タブはやはりピンポイントがやりやすいのかもしれない(わからんけど、5Gと4Gの違いみたいなもん)。

 エキストラはなかなか大変なのである。そう考えるとワンピースってスゴイだろ!めちゃくちゃ大量のサブキャラ描いているんだぜ!

Macカラー

 只今、液タブである程度塗った色をMacで補修中。

 ちなみに今塗ってる背景色は適当で、色の塗り残しを防ぐ目的である。今回は白色をよく使うので、背景色も白色だとわかりにくいでしょ。

 前回もそうだったのですが、表紙を描く作業は一回描いて終わりではなく、何度も見直して修正や付け足しをしていく。なので、今度はまた液タブに戻って描く作業をします。もっとディテールを上げていきます。

スナップ

 今、漫画の表紙を描いていて思った。

 当初は色塗りはMacと板タブで描こうと思っていたのだが、まぁ発想自体は良いと思っていたのだが、自分の描き方が自分でも思っていた以上に手首のスナップを効かせてガツガツ色塗りをしていることがわかり、液タブを使用した方が塗りやすいことに気づいた。

 なので、液タブで仕上げてしまって、Macをビューワとして確認作業と補正作業に使おうと考えている(やっぱipad買おうかな、考え中)。

 とりあえず、今の表紙の段階を見せる。顔の部分は主線なしで描いている。下描きの上から直接色の塗る感じだ。色で輪郭をとっていく感じである。

 服は色々迷ったのだがカマー・ベストというのを着せている。本当はあぶない刑事で舘ひろしの着ているようなベストを描こうと思っていたのだが、舘ひろししか似合いそうになかったので、であれば舘ひろしを描いた方がいい。ただ、このキャラにベストを着せたかったのでカマー・ベストにしてみた。

 色塗りをしていると、白黒漫画を描くのとは違ったレイヤー構成をしなければならない。パーツごとにベース色を塗り、その上からさらに色を塗り、状況に応じて乗算やらハイライトやらの効果を入れながら描いていかなければならないようだ。奥が深いのぉ。