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フェーズ2

 さっきちょっと気になって、あることを検索してみた。

 「ミュージシャンになれる確率」である。ミュージシャンになれる確率はおよそ1%らしい。

 この「1%」という確率。皆さんは高いと思いますか?それとも低いと思いますか?

 よく受験だったり、資格だったりで「合格率」という言葉を目にしたり、聞いたりする。そこには受験者が何人いて、そのうち勉強してるヤツが何人いて、さらに準備してきているヤツが何人いて・・・それら全員のうちの合格率である。そしてそこには何もしないヤツも含まれている。

 さて、その上で皆さん「ミュージシャンになれる確率」「1%」は高いでしょうか?低いでしょうか?

 「フェーズ2」はそんな話である。もしかしたら今書いているブログも自分自身も、元を辿るとフェーズ2があったからかもしれない。

 「フェーズ2」

 前回(フェーズ1)で、僕は体調を崩して、徐々に回復してきたところまで書きました。実際にはどの時点で回復したといえるのかは覚えていない。

 体の調子が良くなっていく。それはとても最高な気分だった。

 ずっとまともに歩くこともできずに苦しい毎日だったから、普通に歩けること、普通に走れることが自分にとってはとても嬉しいことだった。

 体、脳というのは悪い時の記憶がずっと残ってしまうらしい。気づかないうちに逆戻りすることだってあるようだ。なのでほぼ毎日歩く訓練や走る訓練をして、良い記憶を自分に刻み込むようにしていた。しまいにはマラソン大会にまで出れるようになった。フルマラソンは流石にきつかったが。

 それはそれは「今まで盲目だった人が急に視界が開けたような感じ」である。とても最高な気分だった。

 ただねぇ、いつ頃気づいたのだろう?急に視界が開けるというのは、今まで気にもしていなかった多くのものが見えてしまうということなのかもしれない。良いことも、悪いことも。

 ライブ、ミュージシャン。ライブに色々行っているうちに、ちょっとおかしなことに気づくことがあってねぇ、、、「ライブで見てるこの人は、この人ではないのではないか?」って。アイドルとかならそんなものだと思うけど、、、まぁアイドルというのはキャラを演じてるのがわかっているから別にいいのですが。ミュージシャンもそういったキャラを演じているのだろうか?

 昔は「カミングアウト」なんて言葉も流行ってなかったから、、、やっぱ今でも皆さんはキャラを演じてらっしゃる系?

 じゃぁ、目の前で見ているこの人はこの人ではないのかぁ。。。って考えてしまったり。。。だからライブというのは単なる「夢を売る商売」なんだろうなぁ。。。って思うこともあったんですね。

 その夢から覚めた時が、きっと卒業なんだろう。って思っていました。そして自分はもうこの場所にいるべきではないものだと。

 とはいえ、すっごく頭がモヤモヤしていてねぇ。。。それは何だか今まで楽しんでいたライブを楽しむことができなくなってしまっていてねぇ。もうモヤモヤモヤモヤしてたんですねぇ。

 そんな矢先、変態(仮称)のライブ。座席は一番前。通常であればそれはそれは最高に楽しいはずのライブ。ただその時の自分には「なぜこの人達(ファン)は、こんなに盛り上がっているんだろう?」って思ってしまって、自分が何だかその場にいずらくなってしまって。。。もうその時点で「もう無理」だと思ってしまったんですね。

 なんでしょうねぇ、体を壊してした時にはとても大事にしてたライブ。調子が良くなってくるとこんな風になってしまうなんて。ただそれでもモヤモヤモヤモヤしていてねぇ。ずっと悩んでいました。

 でもね、どういうわけかその時自分の脳裏に浮かんでいたのは変態(仮称)の顔ではなく、その時のライブで僕の正面にいたギターの弥吉淳二さんの顔なんですねぇ。なんかその時の自分の感情を弥吉さんに全て見透かされていたような感じがしてねぇ。ただもうどうすればいいのか分からない。。。

 ほんとどうすれば良いのか分からなくて悩んでいました。ただその時の弥吉さんの顔を思い出すと、弥吉さんがこう言っているように思ったんですね。「ミュージシャンに言いたいことがあるなら言ってみろ!」って。それが今の僕に繋がっているのかもしれない。

 変態(仮称)にお便りを書き始めたのはその頃です。もうだいぶ前のことですし、僕も少し頭が混乱していた時ですから当時書いていたことはほとんど覚えていません。

 当時、もしかしたら今も若干そうなのかも知れませんが、「ミュージシャンというのはファンからのお便りを読むものだろうか?」ということをGoogle先生で調べてみたところ、「スタッフさんが読んでミュージシャンに渡すか、スタッフさんが読んで捨ててしまう。」とGoogle先生はおっしゃっていました。今でもAI先生もそんな感じなのかも知れません。

 ただ当時の僕は別にそれでも良かったんですね。読んでいようがいまいが、もう言いたいことは言えたし、次のZeppで最後だと決めていました。

 ところが次のZeppで最後にはなりませんでした。

 なぜなら。

 以上でフェーズ2は終わり。

作成者: tantantan

マンガを描いています。