今日は、M1 MacbookAirをワコムの液タブにつないで動作の検証をしてみた。
今回行った検証は液タブの「ペンの遅延」についてである。
僕は現在ゲーミングPCを何台か所有しているが、それはペンの遅延が原因で買い替えたからである。最初の頃は特に問題がなかったのだが、段々漫画のレイヤーやページ数が増えてくるとペンの遅延が起こるようになってきた。実際にはそれが原因かどうか分からないが(ドライバが原因という考えもある)、今はそこそこハイスペックのゲーミングPCに液タブをつないで使用している。
なぜゲーミングPCかというと、ゲーミングPCはハイスペックの割に(ノートパソコンの)価格が下がりやすい。ウインドウズノートパソコンの場合、ある程度時が経てば価格が下がるのだが、ゲーミングPCの価格の下がり方は一気に10万円くらい下がることもあるのだから、お買い得である。
で、以前ショップの店員さんに聞いた話なのだが、ゲーミングPCの価格はGPUで決まるのだそうだ。要するにゲームのグラフィックスエンジンである。なので高速のCPU(演算処理)が欲しければ、GPUの性能を下げれば高速のCPUの入っているマシンを安く手に入れられるということである。BTOなどで、CPUしか入っていないマシンとGPUも入っているマシンの価格差を調べれば分かる。
漫画で使用するのは、ほとんどCPUである。とはいえ多少3D処理をする時もあるのでGPUも入れておく。ということでゲーミングPCを漫画用PCにしているのである。
買い替えたときに、その前のPCを売ればいいかもしれないが、そもそも漫画以外は普通以上に使えるマシンを売る必要もないし、板タブであれば遅延は起こらない。
コロナ禍からずっとそんなことをやってきて、それもある程度頂上が見えてきていたところなのだが、今日M1 MacbookAirを液タブにつないでみて、その考えが更新されそうだ。ファイルの読み込みは多少遅いのだが、ペンの遅延が全く起こらなかった。M1 MacbookAirは特にハイスペックというわけではないのだが、言うてしまえば「次元が違う」ものだと思った。もちろんパソコンというのは、それぞれの環境で役割も違ってくるので一概にはそう言えないのだが、漫画制作で考えると、MシリーズのMacの基本性能がウインドウズとは全く別の次元のものだと思った。
「この方向性で良いんじゃねぇのか!!」って思った。MシリーズのMacは漫画制作マシンのゲームチェンジャーになりそうな気がした。おそらく次に漫画制作で購入するマシンはMacになるだろう(数年後の話だが)。
MシリーズのMacは、まさにゲームチェンジャー。唯一の弱点は、Macではゲームができないことだ。