これからお話しすることは、本来ならバックグラウンドで書くような内容なのですが、なんとなくこちらで書こうと思いました。
最近、とあるミュージシャンの「洗脳騒動」みたいのがありますが、個人的には別にどうでもいいような話です。
そもそもあれを本当に洗脳と呼んでいいのかどうかも微妙。
ただ当時そのミュージシャンのライブに何度も足を運んできて思うことがあるとすれば、唯一の救いは「ライブは面白かったけど、音はそれほどでもなかった」ということです。
もちろんバックグラウンドでも何度かお便りで書いたと思いますが、ミュージシャンのプレイがいくら良くても、それをお客さんに伝えるのは裏方の仕事。
当時は、その裏方の仕事が全般的に良いとは思っていませんでした(特にホールでは)。
それはやはり、いろんなミュージシャンのライブに行ってみて、比較してみた感想です。
当時はライブ自体は面白いんだけど、音がぼやけていた。
会場に入るとスタッフさんの雰囲気がピリピリしすぎて、いずらかった。
ライブ中にスタッフさん同士の話し声がやたらと聞こえてライブに没入できなかった。
特に音の通りについては、当時は今ほどライブの音のクオリティが高くなかったにせよ、できるだけ音を追求して良くしようとするミュージシャンもいました。
そういったミュージシャンのライブの音を聴いていたこともあったせいか、どうもあの当時のあなたライブには裏方の強さをあまり感じられなかったように思います。
であれば、「そのライブに行かなければいいじゃん!別のミュージシャンのライブに行けばいいじゃん!」って思うかもしれませんが、ステージに立っているミュージシャンが悪いわけではない。
ただ何となくモヤモヤしていました。
ここからは、多少自分の思い過ごしもあるかもしれませんが、ちょっとばかりお付き合いください。
そういった気持ちもありながらもライブには行っていました。
ある時のライブ。僕は最前列の席に当たりました。
本来であれば、すごくワクワクするところだと思いますが、僕は全然良いと思っていなかったのです。
何と言うか、こう言ったら失礼かもしれませんが、最前列にいながら、なぜみんなが盛り上がっているのか理解できませんでした。
もちろん初めて来られるお客さんや、信者の方でしたら、そうなるかもしれませんが、僕は「この盛り上がりと、ライブのサウンドが一致しない」ように思えました。
僕はライブに何度も行っていましたから、そのミュージシャンの方が近くに来られても驚きもせず、モヤモヤした気持ちもあったので、ただただ恥ずかしい気持ちでした。
「今回のライブが最後だ」と思っていました。
ただ最前列だったから、、、やはりミュージシャンが目の前にいるというのは、何だかあれは不思議なもので、自分のモヤモヤした気持ちをまるで見透かしているようなミュージシャンがいました。
ギタリストの弥吉 淳二さんです。もちろん僕の思い過ごしでしかないことなのですが、すごく僕はやよっしーに心の中を見透かされてしまっているような感覚だったんです。
もう亡くなられてしまった。結局僕がとった行動は「思ったことは、そのミュージシャンに伝える」ということでした。僕がよくあなたにお便りを書いていた時、あの時のやよっしーの像も思い浮かべることがありました。
そして「これでよかったんですか?」とか考えることもあったんですよ。
今日の文章は。読み手にとってよく分からない文章だと思います。
端的に言いますと、例のあの人とは二人三脚で頑張ってきたと記事には書いていましたが、「音へのこだわり、ライブへのこだわりは、それほど強くなかった人。」ということだと思います。
そして「自分が思ったこともロクに言えないというのは、すごくモヤモヤすることだ。」ということです。
僕にとって「洗脳」とかは別にどうでもいい話です、僕は「コロナにかかって、声が出ない人のライブに行くほど信者ではない」ので。