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アナログとデジタルの割合

 連日暑い日が続く。

今日は朝から図書館に行き(なぜなら空調が効いているからだ)、文章表現の本を読みながら、ノートに必要なことを書き留めていた。

なんだか学生の自習のように図書館で勉強しているわけだが、最近観た「クイーンズ・ギャンビット」の影響でチェスをしながら作戦をメモしているような気分になれた。

 今日読んだのは「一瞬で心をつかむ文章術」という本で、どちらかというと技術書みたいな部類に入る。

なので多少その本からの抜粋(引用)となるのだが、「文章を書く」という行為はどうやら「後天的」なものらしい。

「文章を書く」いう行為は生まれ持ってのセンスではなく、後から自分で身につけるものである。

つまり多少なりとも文章を書くことができないと、次に進めないのである。漫画も同じで少なくとも絵を描くことができるから描いているのである。

 文章を書くスキルは、漫画を描くプロセスを応用すれば少しは上達するかもしれない。ただ今日実際に作業(メモだけだが)を進めてみて、「ほとんどの作業はアナログで対応できそうだ」と思った。

仮に漫画を描く時のアナログとデジタルの使用の割合を数字で表すとしたら、メモも含めるとアナログが1、デジタルが9くらい。時間のことではなく必要量の割合という意味である。

おそらく文章を書く行為の割合は、漫画とは逆でアナログが9、デジタルが1くらいなのかもしれない。デジタルを必要とする割合がワープロで執筆をする段階くらいしか思いつかない。実際の作業では執筆する前に色々と資料をまとめたりする作業が必要だし、いきなり文章を書くというわけではない。

アナログかデジタルか論争を考えてみると、自分の中でデジタルかアナログかの決め手は、ほとんど効率によるものが大きい。

漫画をアナログでやってしまうと、インクをこぼしたり、消しゴムのカスを取ったり、スクリーントーンを切って手を怪我したりと、色々と大変なことが多い。何よりコスパが悪いのだ。それでもアナログ漫画の作家さんが今もいるのはすごいとは思う。アナログでしか出せない味もあるから。

文章の場合そういった効率の部分では、それほどデジタルの恩恵を受ける部分が少ないかもしれない(ネットで調べ行為は別として)。文字変換や見やすい字にしてくれる部分は大きいとは思うが、それは執筆段階での話だったりする。

ちなみに、今話している「文章」というのは、後天的な努力によって磨かれた文章の話のことである。SNSとかの「言葉」の話ではない。

実際にはもう少し熟考してみないと分からないが、今の時代であっても必ずしもデジタルツールを使用しなければならないという訳ではないのだ。いかに自分にあった環境やツールを見つけ出すかということも大事である。