イラストとアート

 今日は、「イラストとアートの違い」について考えてみる。

 ネットの調べによると『イラストとアートの違いは、イラストレーションは印刷物の内容を補完したり、説明したり、読者の注意を引いたり、時には紙面を装飾することを目的としているのに対し、アートは芸術作品としての絵(え)や画(が)を指します。』といったところだ。

 つまり、イラストは「何かとの組み合わせ」によって力を発揮する。対してアートは「それだけで完結させる」ものだと理解している。写真でも同じことが言えるかもしれない。

 僕は、いくつかのイラスト投稿サイトに登録はしているのだが、ほとんどそこに投稿したことがなく、Adobe Behanceにちょっとだけ投稿したくらいだ。何故Adobe Behanceだけ投稿し、イラスト投稿サイトに投稿しないのか?それはおそらく上記の理由にあると思う。仮にイラスト投稿サイトにあるような絵を描いて投稿しても、その絵単体では自分にとってあまり意味があるとは思えないからだ。

 自分はきっとアートが描きたいのだろう。Adobe Behanceの方が自分の考えに少し近かったんだと思う。

 今こう思ったのにはいくつか理由がある。

 以前Xにアップした漫画の表紙の絵を観る人が意外といたこと。あれは僕の中では単なる漫画の表紙用の「イラスト」のつもりだったのだが、どこのイラスト投稿サイトを見ても、ああいった作品はあまりない。たぶんああいったのはアートに分類されるのではないか?と思った。ということは、ああいった路線の絵を描いて(内容は少し変えるが)、デジタルアート用のサイトに投稿してみてもいいのかもしれない。

 最近絵画も観に行きました。絵画の絵は単体で完結している。今までは「結局絵は何かとの組み合わせでないといけない」と思っていた自分の考えを覆してくれた。

 もちろんイラストを描ける人も尊敬している。自分にはできない領域だと思うし、絵を描けない人のためにもなっている。僕もよくイラストレーターさんのYouTubeを観て参考にしている。

 なかなかイラストとアートの違いは分からないものですが(アートでも何かのパッケージになったりしてるしね)。「他者に使ってもらう」か、「自分の考えを反映させる」かの違いでその分類も変わってしまうものかもしれない。