地の文

 ここ最近、「漫画家まんがか小説家しょうせつかの違い」について考えている。

 色々調べてみると、「全く別物」という意見もあれば、「物語の構成にあまり違いはない」という意見もある。「両立できる」という意見もあれば、「どちらかしかできない」といった意見もある。

 自分でもしばらく漫画を描いていて、構成について、どこか文章でもできそうな気もするのだが、実際には全然書けない。

 どこらへんから違うのかというと、まずは自分の漫画の作り方を例に考えてみよう。

 まず自分の場合プロットから作る、プロットを作るまでに色々メモや資料を元に考えたりするのだが、それは何となくやっているうちにできるものだ。

 次に、そのプロットからシナリオの執筆作業をする。これは漫画を描くための流れ的なものだから、それほど難しくは書かない。

 そして、実際漫画原稿にネームを描いて、コマ割り、セリフ、下描き、ペン入れ、効果といった手順を経て、仕上げる。

 

 おそらく、シナリオを執筆する段階までは漫画も小説も変わらないと考えている。

問題はその後である。

 自分は「地の文」というものが書けない。ブログのような文章なら結構沢山書けるのだが、物語を書くとなると「地の文」が必要となってくる。

 地の文についてネットで調べると「文章や語り物などで、会話以外の説明や叙述の部分をいう。地の文には、大きく分けて情景描写、心情描写、説明文としての三つの機能があります。 もちろん会話文でもこれらの機能を果たすことは可能ですが、説明口調になってしまったり、展開が平坦になってしまったりという危険性があります。」らしい。

 つまり自分は、小説でいう「地の文」にあたるところを絵で表現しているということなのだろう。絵を描くための資料は沢山あるのだが、地の文を書くための資料ともなると、、、今のところ模索中である。色んな作家さんの文章をトレースしまくって身につくものなのだろうか?

 ただとりあえず「地の文」というのを、ある程度意識してアンテナを伸ばそうと思っている。

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