バーの醍醐味

 

 バー、そこは「気取って飲むところ」。誰に対してか、「自分に」。

 太田和彦さんという人が書いた「BARへ行こう。」という本は、なんだかとても面白い。

バーで出す酒それぞれに人間模様が描かれ、非常にオシャレである。

 その冒頭に書かれていた言葉。「自分に対して気取って飲める場所」。まさにバーの醍醐味だと思う。(自己肯定感みたいなものだろうか)

 ここ最近はウイスキーだけでなく、バーそのものに興味がある。バーとはとても面白い場所である。

 とはいえ、僕の場合は家も郊外、職場も郊外、しかも車通勤のため、なかなかバーに行くことができない。バーは街の中心にあることが多い。バーに行くために、わざわざバスに乗り、電車に乗るのも何だか面倒くさい。

 なので、札幌に泊まることにした。

 

 今日泊まったのは「札幌パークホテル」。ここは中島公園に面しており、利便性も良い。Zeppも近い。

 何だか都市部のホテルは、人が沢山いて忙しそうだ、以前行った小樽のホテルとは勝手が少し違う部分もあったり、ホテルマンも常に待機していたり、客層も何だか違うし、セレモニーも行われているので、ちょっとビビった。

 今日は何となく札幌の街中をプラプラしようと考えていたのだが、あいにく雪がアホみたいに降ってきたので、すぐホテルに戻った。

 しばらくホテルの部屋の中でダラダラしてから、ホテル内にある「会員制クラブ パーククラブ」というバーに行ってみた。

 このバーは「会員制」というだけあって、通常は年会費が1万円ほどかかるのだが、宿泊者はタダで入ることができる(まぁ、宿泊代でそれだけ支払っているのだが)。

 このバーはとても広く、時期的にお客さんも沢山いて混んでいたのだが、何とかカウンター席を用意してもらえた。

 僕の隣にいたお客さんはお医者さんで、ベロベロに酔っ払いながら、子宮頸がんについて語っていた。どうやら子宮頸がんは感染症らしく、男女どちらかが遊んでいない限りは発症しないらしい。それをマスコミが何も言わないことに腹を立てていたようだ。     

 ちなみに以前行った小樽のバーの隣の席(その時はテーブル席だが)の人たちは、どうやら編集者の女性陣らしく、何かしらの雑誌の内容について語っていた。

 バーに行くと、普段は出会えない層の人たちを見ることができるから面白い。

 さて、今日頼んだメニューは、まずは「ジンのテイスティングセット」を頼んだ。というのも、小樽のキャプテンズバーのバーテンダーさんとニッカウヰスキーの余市蒸溜所の話をしていたら、バーテンダーさんが「ジンも美味しいですよ」と言っていたからである。ニッカウヰスキーではウイスキー以外にジンも作っているらしい。

 ニッカの場合、ニッカウヰスキーのWEBサイトに載っていない種類の酒も作っていることがある、人づてに聞かないと分からないこともあるので注意である。ジンの場合、おそらく今はアサヒ飲料のWEBサイトの商品がソレだと思われる。

 次に頼んだのが「竹鶴ピュアモルト」である。竹鶴ピュアモルトは人気が高く希少である。ただグレーンモルトなためか、シングルモルトよりも、バーでは安く飲めるのかもしれない(分からんけど)。香りがとても良い。

 そして最後に頼んだのが、「サイド・カー」と呼ばれるカクテルである。カクテルの種類はまだまだ勉強中であるが、バーテンダーさんがシャカシャカするところが見たかった。それもバーの醍醐味ではないかと思う。

 今日は、20時くらいにバーに入って、出たのが22時半くらいだった。

 メニューを見たり、バーテンダーさんと話したり、酒の種類をスマホで調べたりしながら過ごした。

 少しずつ、そうやってバーでの過ごし方を覚えていくのさ!

 

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